Essay 

1966年卒  工・電子  今宮克身

11月16日、家族で旅行に行ってきました。
大井川鉄道SLと寸又峡散策です。
東京駅午前7時20分出発、途中2回ほど休憩(年寄りは
トイレが近い)を取りながら大井川鉄道の新金谷駅に向かい
ました。

大井川鉄道は金谷という駅が始点ですがSLは新金谷からの
出発です。午前11時45分発千頭(せんず)行きで1時間20分の
SLの旅でした。






 SLに揺られながら遠い昔、約60年ほどになりますが父が
そこそこ大きな会社のサラリーマンだった為に、3年に一度
位の間隔で高校に入る頃まで引っ越しを繰り返していたこ
とを思い出しました。引っ越し先はそれぞれ遠方です。
 今では想像も付かないでしょうが、殆どが蒸気機関車に
引っ張られた列車の旅だったのです。顔をススで黒くしなが
ら、煤煙でむせながら旅をしたモノです。























今回は車掌さん(女性)のハーモニカ演奏などを聴きながらのんびりと揺られていました。
殆どの旅人は千頭からさらにトロッコ列車で先に行ったりそこで一泊するそうですが、時間と金のない庶民は日
帰りです。
千頭駅で降りた我々は30分程バスに揺られて寸又峡まで。
ここのバスは路線バスが幅をきかせているそうで色々な駆け引きがあり少しわくわくしました。約1時間半ほど
寸又峡の淵を散策、水面から7~8㍍程の所に掛かっている夢の吊り橋まで道路から60㍍程下っておっかなび
っくり、フーフー言いながら渡ってきました。時期的には見頃の筈ですが今年は気候が不順で余りきれいな紅葉
は見る事が出来ませんでした。余り時間をかけずに少し気持ちに余裕が持てた一日でした。
おしまい。