東海大学放送研究部OB会 御中   
 
今日は。
私は1965年度工学部応用理学科卒の瀬水澄夫といいます。

放送研究部OBではありませんが、貴会のホームページで木村正義さんのEssayを拝読して
昔が思い出され、失礼をも顧みずお便りをしました。
なにかの折に話の種にでもしていただければ幸いです。

木村さんのEssay第二回に「学校工場で作った初代FMラジオ」という写真があります。
私は学校工場に在籍していましたのでこのラジオの製作に携わっていました。
下の写真は、1963年かその翌年に4号館地下にあった学校工場で作業している私です。
このラジオは、車のダッシュボードに差し込めばカーラジオにもなるという、当時としては斬新
なものでした。
ラジオ制作の瀬水氏それからEssayに度々登場する吉村先輩こと吉村雅雄
さんについてです。
私は卒業後数年して大学の職員になり2006年に退職
しました。
在職中私が吉村さんに、学生の頃学校工場の通信の
先輩に連れられて虎の門のFM東海スタジオを見学し
たと言いましたら、吉村さんからFM東海の思い出話を
聞かせてもらいました。

こんな話がありました。
FM東海の電波が近隣のテレビの受信を邪魔するという
苦情があり、その都度吉村さんたちは謝りながら電波の
状況を測定したそうです。
また、連続ラジオドラマを放送していて、次回の予告を放送
で読むのが吉村さんの担当だったそうです。
あるとき渡された原稿を読みながら「これは今日の放送分の
予告だ!」と気づいて大いに慌てたそうです。

それでもすぐに立ち直り「失礼しました。ただいまは間違い
です。改めて次回の予告をご紹介します。」と言って原稿を読んだそうです。
お酒とタバコが大好きでどんなに大変な話でも淡々と話していた吉村さんが思い出されます。
以上何かのたしになればいいのですが。
東海大学放送研究部OB会の益々のご発展をお祈りいたします。

                                           神奈川県座間市
                                           瀬水澄夫